2013年11月30日土曜日

アブストラクトについて思うこと

学会シーズンですね。

なかでも私は地方におりますので、いわゆる地方会にもよく参加させていただいております。現在、ほとんどの学会の抄録はStructured Abstractにのっとって記載するようになっています。

【目的】,【方法】,【結果】,【結論】

症例報告では、【症例】,【経過】,【考察】,【結論】かな? ちがっていたらすいません。

これはおそらく欧米が先駆けて取り入れた方法で、メッセージを端的にわかりやすくするよい方法だと感じています。

ただずっと気になっていることがありました。
【結論】○○の一例を経験した。今後の症例の蓄積が必要である。

この一文はよく見る〔逃げ〕の方法ですが、結局なにがいいたいのか、この症例を報告する意義が明確化できていないような印象で。。。なんだかむずがゆくなります。

そこで、
Background、Results、Conclusionに加え、Significanceを念頭に抄録を書いてみたらどうかと思います。
この症例はこの点で重要である、だから報告するんだということでしょうか。

これは欧米のジャーナルがすでに取り入れている方法で、〔So what?(んで?)〕の印象を読者に与えるリスクを下げることができるのではと個人的には思います。

1 件のコメント:

  1. こんばんは。Case Reportを何処に出したものか悩んでいるうちにたどり着きました。
    2013年の時点で10年目とのことで、同じ学年の先生とお見受けし、少し嬉しくなりました。
    ご指摘の通り、BMJ Case Reportでドヤ顔するのは、知っている人の前ではかなり恥ずかしいことですよね。
    確かに、内情を知らない後輩を脅すには有効ではありましたが…
    周囲に論文を書く同僚がいないところで書き続けることは辛いものではありますが、これを励みにしていこうと改めて思えました。
    お忙しいところではあると思いますが、少しでも更新を続けていただくことを期待しております。

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