2015年8月31日月曜日

投稿してたJBC論文の返事がきた

みなさん、こんばんは。

先日投稿した雑誌Journal of Biological Chemistry (通称JBC、J. Biol. Chem.)から、
rejectと返事がきました(涙)。

ジャーナルに論文を投稿した場合、その論文に対して
1. accept (受理)
2. revise (要修正)
3. reject (掲載拒否)
という3つの評価がなされます。


まず、acceptというのは、書き直しなしで採用という良い意味で奇跡に近い返事です。
雑誌によりますが、初回投稿後にacceptの返事がくる可能性はきわめてひくいものです。


もちろん、Letter to the editor (編集者への手紙)では、よくあります。
過去数ヶ月間にそのジャーナルに掲載された論文に対する、
評価や問題点の指摘など、
紙上コミュニケーションの場として、そもそも設けられているセクションです。

次にrevise。
これにはminor revision(文章を直したり、ほんの少しの追加実験を行って、
数週間以内に修正した論文をジャーナルに再投稿する)から
major revision(根本的に論文を書き直す必要があったり、
実験を組み立て直したり、解析をやり直さなくてならない場合)。

掲載される論文はほとんどのばあい、このカテゴリーを経て、掲載にいたります。
査読者(レビュアー)もあなたと同じ研究マインドをもった、同志です。
彼らの基本姿勢は、自分の査読によってこの論文がよりよいものとなれ!なのです。


つまり、基本的な考え方として、こちらもreviseに建設的な対応をすれば、そのジャーナルに掲載される
と解釈したらよいと思います。


最後にrejectですが、これはどうしようもありません(涙)。
rejectされる理由はいろいろあります。
1.論文の内容が掲載に値しない(インパクト、新規性、データの信頼性)
2.内容にあまりに不備が多い などなどです。


内容が良くてもrejectされる場合には、その論文がターゲット
としている読者にそぐわないといったことも考えられます。
たとえば、医師全体が読むことを期待している雑誌に、
整形外科の専門的な知識をもりこんだ内容は通りにくいですし、
逆に整形外科の中でも手の手術をターゲットにしている専門誌には、
その専門家をうならせる程の最先端の知識が盛り込まれる必要があります。
http://seikei-eigo.blogspot.com/


最後に私の反応は
accept これはもとから期待していません(´・ω・`)
revise あれこれ指摘されても、結局掲載されるから大丈夫。さあリバイズがんばるぞ!
reject やっぱりなの。。。またあのジャーナルにお世話になるのか、とほほ(通称:ごみ箱ジャーナルw)
です。

2015年8月30日日曜日

Strokeに投稿した論文のその後


みなさん、こんばんは。今回わたし、
脳卒中専門雑誌であるStrokeにはじめて投稿させていただきました。


わたしのように臨床医で、それでも論文を書き上げて、Strokeを狙うぜっ!
という方も、中にはいらっしゃるかもしれません
(脳神経外科、神経内科、リハビリテーション科の先生方などなど)。

そんな方のお役に少しでも立てればと思い、
できる範囲で進行状況をお伝えしていきたいと思います。


投稿前はまったくわからないですよね。私もネットでいろいろ調べてみたのですが、
こんな感じの疑問は解消されませんでした。

そもそも電子投稿はどんな感じですすむのか?とか、査読期間は?、
エディターキックされた?みたいな。。。


少しずつですが、それをお伝えできればとおもいます。ご期待くださいね☆


2015年8月23日日曜日

いつか掲載されたいStroke誌に


皆さん、こんばんわ。


現在書いている論文をStroke誌に投稿したいとおもい、
Googleで「Stroke 投稿」と検索したところ、気になるブログの記載を見つけました。

その題名が、こちらです。

「いつか掲載されたいStroke誌に」
http://stroke-fellow.blogspot.com/2014/04/stroke.html


記載されているのは、どうも、脳卒中の臨床をされている方のようです。


以下引用


「初Stroke誌。

でも、主著者として掲載されたいわけで。

これまで何度か投稿するも、門前払いの繰り返し。

私の、周囲の先輩、同僚、後輩が、掲載にこぎつけたことを聞くたびに、

羨ましか〜。

と思っています。」 引用終わり

とのことで、方言から九州の方のようですね。まあそれはどうでもいいですが笑

Stroke誌のアクセプト率(全投稿数に対する、掲載される論文数の割合)は、
全体の平均で16%代、日本からのばあい、10%前後のようなので、
羨ましか〜」となるのもうなずけるのかな?(´・ω・`)


そうはいっても、自分の研究には思い入れもあるし、挑戦してみたいですよねっ!

というわけで、日曜日の午後にサブミットボタンをポチッと押してみました(笑)




結果はまたご報告しますね。
まずは、editorの方の関門(エディターリジェクト)を通過しないといけませんけど☆

二本目under reviewになるといいなあ。

2015年8月2日日曜日

若手研究者の登竜門的存在、JBCに投稿しました。

JBCとはThe Journal of Biological Chemistryという、学術雑誌。

大学の先輩からは、まずJBCに論文をだすのが、医学系研究者の第一歩なのだそうです。

最新のインパクトファクターは、4.573と以前より低下傾向にあるらしいのですが、歴史と格式という点では最近のオープンアクセスジャーナルにはない魅力も。

2015年7月14日火曜日

Journal of Stroke and Cerebrovascular Diseasesに投稿した論文


先日投稿した症例報告が、ようやくJSCVDに掲載決定しました!
やりました(๑˃̵ᴗ˂̵)و!!といいたいところなのですが、

実は紆余曲折ありまして、はじめからこの雑誌を望んでいたわけではないのです(涙)


最新のインパクトファクターが、1.669なのです。。。まさにLow Impact Journalの代表格なのかも。



その値が意味するところ、それはつまりTVでいう視聴率が低いのと同じこと。

さらに、掲載されている論文も日本からの投稿がほとんどのようですし、きっと欧米の方からみたら、なにそれ?、知りませんよ?的な雑誌の可能性が高いとおもわれます。



なぜ、そんなに最近インパクトファクターづいているのかは、自分が論文を投稿する立場にようやくなれたということがあるように思います。やっぱり自分が経験した知見はみなさんに知ってもらいたいのです。こんなわたしなのですが。


医師の世界では、インパクトファクターが3点未満の雑誌に掲載された論文は、論文とはいえない(自分の履歴や業績欄にかけない)と聞いたことがあるし。。。(゚ー゚;Aアセアセ



だれも読んでくれないのかな、クスン。
今度はもっとよい雑誌に掲載されるようにがんばらないといけませんね。

2015年3月2日月曜日

神経内科領域の症例報告の投稿先

不定期更新ですいません(*´・∀・)



今回、備忘録もかねて、わたしの専門は老年内科、神経内科なのでその領域の症例報告が掲載できる英文誌をまとめてみますね。


症例報告を受理する神経内科ジャーナルと、そのインパクトファクター


  1. Neurology 8.303
  2. JAMA Neurology 7.008
  3. Cortex 6.844
  4. Journal of Neurology, Neurosurgery & Psychiatry 5.580
  5. Movement Disorders 5.634
  6. Journal of Neurology 3.841
  7. Muscle & Nerve 2.311
  8. BMC Neurology 2.49
  9. Journal of the Neurological Sciences 2.262
  10. Behavioural Neurology 1.642
  11. Neurocase 1.381
  12. Clinical Neurology and Neurosurgery 1.248
  13. Neurology India 1.084
  14. Internal Medicine 0.967
  15. Journal of Korean Neurosurgical Society 0.56
  16. Neurology Asia 0.14

これをみて、よしこの雑誌に投稿してみようという積極的なあなた。ここで注意ですよ!



インパクトファクター1点台の雑誌はともかく、3点以上の雑誌に投稿する際に、ガチンコCase Reportを選ぶと、掲載される可能性とてもひくいと思われます。

そこで、少しでも可能性をあげるためには、Letter to the Editorやオンラインのみの公開記事(たとえばNeurologyのNeuroImage)などが、ねらい目になるでしょうね(*´д`)o


理由は簡単です、インパクトファクターの計算に、Letter to the Editorなどは換算されないですむように設定することができるからです。つまりIFをあげたい編集部や出版社にとって、あってもなくてもよい部分に掲載をお願いすることが重要なのです。



わたしのお勧めですが、
最近、かねてからの日本人御用達、Journal of the Neurological Sciencesが、Letter to the Editor欄で症例報告を掲載する流れになっているので、積極的に狙いましょう。



さて、最後は日本神経学会が発行しているNeurology and Clinical Neuroscienceについて、コメントします。

私は、現時点で、症例報告の投稿先として日本内科学会発行のInternal MedicineよりNeurology and Clinical Neuroscienceに投稿するメリットはないと考えます。


理由は、


  1. PubMedに収載されていない。
  2. 編集体制が整っていない。隔月発行を謳っているが、定期的に配信されないことがしばしばある。これでは、読者の信頼を得られない。
  3. インパクトファクター計算の際に重要となる、レビュー、原著論文の質と掲載数ともに低い。
  4. 逆に症例報告や、図説の投稿がアンバランスに多い。


以上より、インパクトファクターが今後(仮に)付与されたとしても、1点台でしょう。


ならば、毎月きちんと発行され、すでに歴史のあるInternal Medicineに投稿したほうがよいです。アクセス数も比較にならないくらいおおいわけですから。