2013年6月28日金曜日

毎年恒例のインパクトファクターまつり

こんばんわ。


先日、最新版のインパクトファクターが発表されました。


学生の頃に、その仕組みをきいて、うまいことを考えるものだと感心しました。

いわゆる、学術雑誌の【視聴率】みたいなもので、毎年ランキングが発表されると、あちこちから一喜一憂する声が聞こえてきます。


世の中のトレンドに左右される面もあるようです。


研究成果やあたらしい発見に、当の本人は「これは大発見だ」と逆上(のぼ)せてしまい、視聴率の高い学術雑誌を選んで投稿するのですが、なかなかうまくいくことは少ないようです。
(みんなに見てもらいたいのは、だれでもそうですしね)


実際は、
インパクトファクターの高い雑誌から投稿していくうちに、掲載拒否(Reject)を繰り返され、結局、和製英文雑誌(日本人が英語で作った雑誌)に、日本人の誼(よしみ)で掲載されることも少なくありません。


ただ、和製英文雑誌も、登竜門として重要な役割をになっています。たとえ最初は、誼で受理されても、その経験を生かし、世界に発信する価値あるものを生み出していける力を付けていきたいものです。



私がはじめて論文を書こうと思い立ったとき、いろいろな本を買いあさりました。

その中で、まるで自分が論文を執筆するような、臨場感ある記載にひきこまれ、一気に読んでしまったのが、この本です。


医師のための英語論文執筆のすすめ―11の教訓・8つの極意

論文の構成一般について、羅列的に記載した本は他にもありましたが、著者の体験をベースに、たとえば

忙しい臨床業務の中でいかに論文を書く時間を作るかなどの一日の過ごし方や、編集者とのやり取り内容(攻防ともいえる?)の実際を披露するなど、他書にはない筆者の熱意や思いが感じられる本だと思いました。

書斎をどのように構築するのがよいかなど、ある意味かゆいところに手がとどく内容です。


臨床医の克服すべき課題といえる、「患者さんへの高度なケアの提供」と「自身の学術活動時間の確保」の両立になやんだとき、この本をよく読ませていただいています。

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