2013年7月5日金曜日

研修医のための症例報告の書き方 その②EndNote編2


こんにちは。


ここでは、簡単なEndNoteの使い方を紹介していきます。

ほかにも便利な機能はたくさんありますが、基本これで全く問題ありません。


はじめてEndNoteを扱う方の参考になれば幸いです。



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まず、PCにEndNoteをインストールします。基本英語版ですが、日本語版のワードでも問題なくインストールできます。インストールが成功すると、ワードのタブのところに、EndNoteのタブが新たに作成されるので、それをクリック(あかい矢印)します。




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タブのGo to EndNoteボタンをクリックします。




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そうするとEndNoteが起動し、下のようなウインドウが表示されるので、Fileメニューから、Newを選んで新規にライブラリを作成します。




ライブラリを作成したい場所を選んで、保存ボタンをクリックします。
今回はデスクトップに作成します。


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ライブラリーのファイルと、実際の論文データを含むフォルダが作成されます。個々のライブラリーは、個別のフォルダを参照しますので、移動させるときは必ず一緒に移動させましょう。

パワーポイントと動画の関係みたいなものですね。


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完成したライブラリを開くと下のような画面となります。
基本的に使うのはOnline SearchのPubMed(NLM)の部分だけです。クリックします。



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クリックするとPubMedに接続され、このウィンドウから検索を行うことができます。
みどり矢印の部分をつかって、文献を絞り込みましょう。

ただインターフェースは通常のブラウザよりも使いにつくいので、ここでは予め目をつけておいた、論文(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23746902)を検索します。

Title(論文の題名)、Year(発行年)、Journal(雑誌名)等で絞り込んでいきましょう。

そして、Searchボタンをクリック!(あかい矢印)。



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Chan先生の論文がヒットしました(あかい矢印)。

論文を選んで、文献を張り付けるためワード文書の挿入したい場所を選びます(みどりの矢印)。

Insert Citationボタンを押し、サブメニューのInsert Selected Citationボタンを押します(きいろの矢印)。


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そうすると、ワードに文献データが表示されました(あかい矢印)。

これはJAMA**の論文スタイルであることが表示されています(みどりの矢印)。註:これは初期設定により異なります。







**
ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・メディカル・アソシエーション(英語:The Journal of the American Medical Association、略称:JAMA、「米国医師会雑誌」とも呼ばれる)は、米国医師会によって年に48回刊行される、国際的な査読制の医学雑誌である。 Wikipediaより引用





以上で、終わりです。


とっても簡単です。


実際は、「○○症候群は--を特徴とした、まれな症候群である。」と書いて、

「○○症候群は--を特徴とした、まれな症候群である(↓ここにカーソルを合わせ、文献を挿入(insert))。」
って感じになります。

文献番号はソフトが自動的に振ってくれるのでOkです。


○○症候群は--を特徴とした、まれな症候群である[1] みたいな


ちなみに上記のStyle(論文スタイル)を変えることで、


JAMAの論文スタイル

Chan KY, Wang W, Wu JJ, et al. Epidemiology of Alzheimer's disease and other forms of dementia in China, 1990-2010: a systematic review and analysis. Lancet. Jun 8 2013;381(9882):2016-2023.

NEJMの論文スタイル

Chan KY, Wang W, Wu JJ, et al. Epidemiology of Alzheimer's disease and other forms of dementia in China, 1990-2010: a systematic review and analysis. Lancet 2013;381:2016-23.


など自由自在に変えることができます。

たとえば、投稿先がなんらかの事情で変更になっても、すぐに対応可能ですね。
全部手で打っていたら、ミスも出ますし、大変なことになります^^;



私はこのスタイルでずっとやっていますが、これで困ったことはありません。


もっとこうしたらいいよ!みたいなアドバイスがあれば、みなさまも教えてください。


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